焼・穂高・槍縦走 2010/10/7|大キレット越え

朝、6時前にテントを畳んで出発をして、北穂高岳を越えます。
北穂高岳には、前夜に北穂高小屋に宿泊をした登山者が写真を撮ったりしていました。早い人は、すでに準備を整えて歩き出していました。

槍ヶ岳と大キレット
北穂高岳の山頂からは、槍ヶ岳と長い岩場が見渡せます。
ひょっとして、昨日と同じ様な岩場があるのかとがっくりしましたが、昨日に比べれば槍ヶ岳がグンと近くにあるので、気持ちの上はとても楽です。

北穂高岳

北穂高岳から見た笠ヶ岳
北穂高岳の山頂から見た笠ヶ岳。
昨日は夕方に着いたこともあって、霧で視界が遮られていて何も見えませんでした。

北穂高岳から黒部五郎岳
黒部五郎岳。
圏谷の口が大きく開いているのが見て取れます。

大キレット

槍ヶ岳と大キレット
北穂高小屋の建物を過ぎると、すぐにキレットにかかります。
先に見える槍ヶ岳は小さく、手前のキレットは大きく口を開けています。

大キレット
降り初めの頃は、まだ多少の希望は持っていて、今日は岩場の上り下りは無いのではないかという期待もあったのですが、この辺りから先を見ると、昨日越えてきた、西穂から奥穂にかけての岩場と大して変わりがないことが分かってきました。

穂高連峰のキレット A沢コル
これがキレットの遠景。
岩の崖をぐんぐん下ります。また登るのだから下りたくはないのですがやむを得ないと観念して降ります。
この谷はきっと圏谷だと独り合点して喜んだりもしました。帰宅後に国土地理院の1/25000の電子地図を見てみると、どうも間違いなく圏谷のようです。
キレットの地図

大キレットの鎖場
長い鎖場を降ります。
この程度の岩場に鎖が設置されているなんて、昨日の西穂・奥穂に比べるとずいぶんと楽な道だと感じました。
大キレットは鎖場や梯子が多く、数カ所に鎖場があるだけで後は岩をよじ登る西穂・奥穂に比べると難易度はかなり低そうです。

大キレットからみた笠ヶ岳と黒部五郎岳
こうして写真を見返して見ると、遠景に笠ヶ岳と黒部五郎岳が写っているのに気がつきます。
キレットを歩いている時は、早朝、岩に霜が降りていて滑りやすく、景観を見ている余裕はなかったようです。笠ヶ岳も黒部五郎岳もまったく気がつきませんでした。

大キレットのヤセ尾根
幅が数十センチのヤセ尾根。
晩秋、早朝なのですれ違う人がいないので助かりますが、夏の登山シーズンの時には、登山渋滞が起きそうな箇所です。

A沢のコル
Aの沢のコルが間近に見えてきました。
よく見ると残雪があります。
わたしの少し先を3人のパーティーが歩いていました。この3名はここで野営をしていたのではないかと考えたりしました。
残雪を利用すれば水場の代わりになり、圏谷の底なら落石の心配もなさそうです。

A沢のコル
A沢のコルの全景。

A沢のコル
A沢のコル。
岩にペンキで書き殴ってあるのはご愛敬。

穂高連峰のキレット A沢コルの板の橋
A沢のコルにある板の橋。キレットを越える道で歩くのが困難な箇所には、大抵はこのような人工物が設置されていて、歩きやすくなっています。
キレットは一般の登山者も多く歩くらしく、南岳から槍ヶ岳に向かって歩いていると、「キレットは歩けますか?」とよく情報を求められました。「槍ヶ岳に登ってきたので、キレットは槍に登れれば大丈夫ですよね」と聞く人もいました。

キレットの岩の斜面
岩の斜面の登り。
ここは岩の割れ目に指先とつま先をしっかりとかけられるので、鎖も梯子もありません。

南岳
キレットの最鞍部を過ぎて、南岳の絶壁を見上げたところ。
難所は過ぎたつもりでいたのでほっとしていました。

キレットの岩に降りた霜
岩の上に降りた霜。
よほど慎重に手足を置かないと簡単に滑ります。
キレット越えで2回、足を滑らせて、左右の手だけで、岩場にぶら下がっていました。
三点姿勢で進んでいたので、事なきを得ました。

穂高連峰のキレットから南岳を見上げる
最後の難所の南岳をキレットから見上げたところ。

穂高連峰の南岳の絶壁
南岳の絶壁。
どうやって登るのだろうと岩場を観察しながら近づくと、道は絶壁を巻くように設けられていました。

穂高連峰の南岳の絶壁の登り
これが巻道。
岩の登り道には違いないのですが、傾斜が緩やかなので楽に登れました(楽なのは西穂-奥穂の道と比べての話)。
絶壁をよじ登るのだろうと思っていたわたしはほっとしました。この頃には絶壁を登るのも何とも思わなくなっていたようです。

穂高連峰の南岳の絶壁の登り
巻道を歩いたり、比較的楽だった南岳の岩場でも、垂直に近い岩の壁があり、ここだけは梯子を使って登りました。

焼・穂高・槍縦走

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