焼・穂高・槍縦走 2010/10/6|西穂・奥穂縦走

西穂高岳で15分ほど休憩を取ってから先へと進みました。
最初のピークにたどり着いた時に、後ろをふり返ると、西穂高岳の頂には先ほどよりも人の影が増えていました。
西穂高岳から奥穂高岳へ
このルートが険路と知ったのは、ジャンダルムを越え、キレットも越えて、南岳の山小屋の前で休憩を取っている時でした。
槍ヶ岳から縦走をしてきたパーティーに「キレットは歩いて大丈夫ですか」と聞かれ、キレットって何処だろうと思い、相手の地図を見せて貰ったところ、自分が越えてきた岩場がキレットと分かりました。「焼岳から西穂・奥穂を越えて南岳まで縦走をしてきた」ので「それに比べるとキレットは楽な道だったので印象が薄い」と話すと、「穂高を縦走してきたのですか」と驚かれたので、これまで歩いてきた道が険路であることに気がつきました。
確かに西穂高岳から奥穂高岳までは岩の壁の上り下りの道しかなく、体力を消耗します。
といって特に危険と感じる箇所はなく、もし危険を感じていれば途中で引き返したでしょう。
そう言えば、追い越した登山者は全員が小型のリュックサックを背負っていて、シュラフやテントなどの野営道具一式を詰めた大型のザックを背負っている人は見かけませんでした。
特に苦はなかったとは言え、荷物がもう少し軽ければ楽が出来たかも知れません。
北アルプスは人が多いとよく書かれていますが、登山者の集中する道は限られていて、夏以外の季節なら、すこしルートを外すとほとんど登山者に出会わないようです。
今回歩いた焼岳の山小屋から西穂山荘までのルート、西穂から奥穂までのルート、槍ヶ岳から飛騨沢を降り新穂高温泉まで歩くルートがそれです。

最初に現れる深い谷。
ここを下ったあと、あの稜線を登るのかと思ってげんなりした瞬間です。

西穂高岳から奥穂高岳のあいだの無名のピークの岩場。
遠くから見るととりつく島もなさそうな岩場なのですが、近づいてみると意外なほどすらすらと登れてしまいます。

西穂高岳から奥穂高岳のあいだの険路には、記憶では4箇所に鎖場がありました。
写真の箇所は、遠目から見ると一枚岩に見えて、とても指先、つま先をかける岩の突起や割れ目がありそうに見えませんでした。
ところが近づくと上から鎖が下がっていて、難なく登る事が出来ました。
この区間は、キレットの様に、誰でも歩ける様にほとんどの危険箇所に鎖や梯子が設けられているわけでは無いようです。どうしても登れない箇所にだけ、鎖があります。

岳沢から登ってくる道との合流点。
山小屋の跡がありますが、土台だけです。
西穂から奥穂までは山小屋も水場もありません。わずかに2箇所、テントを張れる小さな広場があるだけです。ここはその一つ。

西穂高岳から奥穂高岳にかけてはあるく人がまばらで、先行していた登山者を数名追い越した他は、奥穂高岳から歩いてきたガイドと一緒の登山者二名とすれ違っただけでした(ガイドも含めると4名)。
西穂高岳の山頂で一緒に休んでいた人が、「ここから先はガイドと一緒でなければ歩けない」と言っていたガイドはこれかと納得しました。以前にテレビで見たモンブランのガイドと同じように、命綱で登山者とガイドが結ばれていました。
登山をするには少し仰々しい、ここまでしての登山は楽しいのかと疑問も感じましたが、人それぞれの楽しみ方があるので、これはこれで良いのだろうと思います。

雷鳥のつがい。
背中はまだ夏毛ですが、おなかと脚の羽は白くなっています。仲良く二羽でとことこ歩いていました。

ピークを一つ越えるたびにこれで終わりかなと思うと、次の谷とピークが見えてきます。
登っても降っても尽きない岩場です。

岩場の降り。先行している登山者が見えます。
急峻な岩場が続きますが、良く選んだ道らしく、垂直の崖は一箇所もありません。
また、指先やつま先をかけられないような岩場はほとんどないです。

巻道はとてもなさそうだがどうやって登るのだろうと考え込んでしまった岩の絶壁。
登り方はきわめてオーソドックスで、そのまま崖をよじ登りました。
この辺りまで来ると、体力はまだ残っていますが、岩場登りに飽きてきました。

たぶんこれがジャンダルム。
持参の地図に名前は記されているのですが、ピークの上には標識がなかったので自信がありません。
ただ、このピークを越えると次のピークが奥穂高岳でした。
奥穂高岳の山頂で休憩を取っていると、わたしが南から北上してきたのを見ていた登山者が「ジャンダルムはどうでしたか」と聞いてきたので、これがジャンダルムだと思います。
手前がジャンダルム、奥に少し霧がかかっているピークが奥穂高岳です。

奥穂高岳のピークが手を伸ばせば届くところまで近づいてきました。
朝6時過ぎに西穂を出発して奥穂に着いたのが昼過ぎの1時前、7時間弱かかりました。奥穂高山荘までは更に40分ほど歩いたので、昨日に西穂山荘でとどまったのは正解でした。


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